講演情報

[2N04]東海再処理施設における工程洗浄(3) 低濃度のPu溶液の処理

*栁橋 太1、長岡 真一1、磯部 洋康1、安田 猛1、矢田 祐士1、鈴木 翔平1、所 颯1、草加 翔太1、荘司 渓汰1、佐本 寛孝1 (1. JAEA)

キーワード:

東海再処理施設、廃止措置、工程洗浄、Pu溶液

東海再処理施設は、運転再開を見越した状態で廃止措置段階に移行したため、工程内には低濃度のPu溶液等の核燃料物質(低濃度Pu)が残存しており、廃止措置(除染、解体)を進めていくために、低濃度Puを処理する工程洗浄を実施する必要があった。 低濃度Puは、設備稼働範囲、処理期間及び処理後の利活用を考慮し、蒸発濃縮やMOX粉末化を行わず高放射性廃液貯槽へ送液し、高放射性廃液として廃棄した。 低濃度Puの高放射性廃液貯槽への移送では、移送経路上の送液装置による送液時の温度上昇、及び酸濃度の低下に伴いPuポリマーが生成するリスク(臨界)を否定できず、過去の溶解液の移送実績に基づき送液前にU溶液を混合するとともに、事前に送液先機器内の酸濃度を調製した。これにより、Puポリマーの生成を防止し、臨界安全上問題なくPuを処理する技術を確立するとともに、低濃度Puの処理を完遂した。

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