講演情報

[2O02]JRR-3及びWASTEFを活用した原子炉構造材料の照射試験(2) JRR-3垂直照射設備の高性能化

*光井 研人1、牛島 寛章1、小笠原 礼羅1、岡田 祐次1、鈴木 真琴1、木村 和也1、大内 諭1、仁尾 大資1、石島 暖大1、遠藤 泰一1 (1. JAEA)

キーワード:

JRR-3、材料照射、温度制御

近年、発電用原子炉の長期間運転における原子炉構造材の照射脆化の研究に注目が集まっており、発電炉の照射温度を模擬出来る照射設備が求められている。JRR-3で照射目標温度を達成するには、照射試料から発生するガンマ発熱の変動に影響されないよう、発熱を補うヒータ、除熱を担う断熱ガス層の制御を必要とする。JRR-3は、今後の研究需要に応えるため、温度制御精度の向上を狙って自動制御ができるように照射設備の高度化を行った。また、断熱ガス層の制御応答性を向上させるために従来の混合ガス方式から単一ガス方式に見直し、新規にガス圧力調整設備を設置した。これらの設備の性能をコールドの状態で温度制御装置の自動制御試験を実施し検証した。その結果、試料温度が模擬γ出力による温度変化に影響されることなく、制御目標温度の±2℃以内に保つことに成功した。その後、JRR-3で1サイクルの材料照射試験を行い、JRR-3の定格出力運転中において照射目標温度を維持することを達成した。

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