講演情報

[2O03]JRR-3及びWASTEFを活用した原子炉構造材料の照射試験(3)JRR-3垂直照射設備の温度制御技術

*牛島 寛章1、光井 研人1、冬島 拓実1、岡田 祐次1、遠藤 泰一1、松井 義典1、河 侑成1、端 邦樹1、中村 剛実1 (1. JAEA)

キーワード:

JRR-3、材料照射試験、温度制御

原子炉構造材料の照射試験では、照射温度が材料の照射損傷に影響を与える要因の一つとなるため、できる限り恒温での照射が望まれる。しかしながら、試料温度に大きな影響を与えるガンマ発熱分布は制御棒位置の影響を受けるため、制御棒を大きく動かす原子炉出力上昇時や臨界後の数日間は恒温状態を維持することが難しい。本照射試験では、原子炉出力上昇時の低温照射を避けるため原子炉起動前からキャプセルの温度を照射目標温度の290℃前後に昇温し、断熱層の真空度及びヒータ出力の自動制御により、原子炉起動時に試料が照射目標温度で維持されることを確認した。また、本制御プログラムに組み込まれている真空度とヒータ出力をバランスする機能により、臨界後の出力変動でヒータ出力が制御可能範囲を逸脱することを防ぎ、JRR-3の運転1サイクルを通して安定した温度制御を実現することに成功した。

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