講演情報
[3A01]中性子共鳴吸収分光法を用いた面密度空間分布の巨視的分布モデルによる解析結果の精確度の検証
*澤田 晨1、加美山 隆1 (1. 北大)
キーワード:
中性子共鳴吸収、中性子透過率スペクトル、粉体計測、粒度分布、粒子輸送シミュレーション計算
中性子共鳴吸収分光法を用いた粉体測定により、粒度分布や粒子形状などの性状を核種毎に深部まで計測する事が期待される。中性子透過経路における粉体の平均的なブランク率、核種面密度及びその標準偏差をパラメータに用いた巨視的分布モデルを利用したBeckerらの先行研究では、中性子共鳴吸収分光法を用いた粉体の面密度の定量解析で、2%程の正確度の結果を得た。本モデルを粉体の性状を含むより詳細なモデルへ拡張する事で、粉体情報を解析する手法の開発が見込まれる。この開発に向け、基となる巨視的分布モデルの基本性能の評価のため、そのモデルのパラメータの解析正確度及び精度の検証を行った。検証では、粒子輸送計算コードPHITS上で巨視的分布モデルの計算で想定した試料の状況を再現し、中性子透過率スペクトルを計算した。それに対し巨視的分布モデルによるスペクトルの最小二乗フィッティングを行い、得られた値と真値を比較した。
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