講演情報

[3B06]反応率比法によるDD中性子のエネルギー測定に用いる放射化検出器の検証

*川旗 遼太郎1、永澤 宏章1、玉置 真悟1、日下 祐江1、佐藤 文信1、村田 勲1 (1. 阪大)

キーワード:

DD中性子、オクタビアン、標準化、反応率比法

中性子を用いた実験の実験値を評価するためには、中性子強度やエネルギースペクトルといった特性が十分に評価された標準中性子場が必要である。大阪大学OKTAVIANはDT・DD中性子を照射可能だが、DD中性子場の特性が十分に評価されていない。そこで本研究ではOKTAVIANにおけるDD中性子場を標準中性子場として評価・整備するために、反応率比法でDD中性子のエネルギーを測定する際に用いる放射化検出器の検証を行った。反応率比法とは2種類の放射化検出器の中性子エネルギーに対する反応率比の理論値と実験値との比較により中性子のエネルギーを求める手法である。本研究では放射化検出器としてSnとCdを0-135度に45度間隔で設置し、DD中性子の角度依存エネルギー分布測定実験を行った。その結果、MCNP5で計算した角度依存エネルギー分布の理論値と差異が見られた。今後は反応率比法で用いた核データの調査や他の計算コードとの結果の比較を行い、差異の原因を調査する予定である。

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