講演情報

[3B07]A-FNSの液体Liループ機器周辺の実効線量に基づくアクセス性の検討

*見城 俊介1、小柳津 誠1、権 セロム1、落合 謙太郎1、佐藤 聡1 (1. QST)

キーワード:

IFMIF、MCNP、放射化腐食生成物、不純物放射化、Be-7

A-FNSでは、重陽子または中性子が、ターゲットであるLiやLiに含まれる不純物等と反応し、放射性物質が生成される。液体Li中に含まれる放射性物質は、Liループを循環し、その一部がLiループ機器に堆積する恐れがある。本研究では、MCNPを用いて、液体Li中に含まれる放射性生成物と機器へ堆積した放射性堆積物に起因するLiループ機器周辺の実効線量を評価した。照射運転中において、各Liループ機器を繋ぐステンレス配管周辺では、主にLi中の不純物と重陽子の反応で生成されるC-11、N-13、O-15等により、配管表面における実効線量率は4×104μSv/hとなった。この値は、試験セルで発生した中性子とガンマ線によるLiループ周辺の実効線量よりも大きく、A-FNSのゾーニングにおいてはオレンジゾーン(緊急時を除いた立入禁止区域)に該当することがわかった。本発表で、イエローゾーン(立入り制限区域)まで線量を低減させる方策についても発表する。

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