講演情報

[3D07]国内再処理に基づくプルサーマル運転高度化の展望について(2) 高燃焼度10×10MOX燃料へのATF被覆管の適用

*吉田 学1、後藤 大輔1、松村 和彦1、土田 嗣美1、松永 純治1 (1. GNF-J)

キーワード:

原子力、プルサーマル運転、沸騰水型原子力発電所、事故耐性燃料、国内MOX加工工場

現在、軽水炉において事故時の影響を緩和するための事故耐性燃料(ATF)が盛んに研究されている。これまで研究されてきたBWR用ATF被覆管素材の一つとしてFeCrAl-ODSがあり、これを用いることで事故時の水素発生を低減できることがわかっている。また、鉄を主成分とするためにジルカロイよりも熱中性子吸収断面積が大きいというデメリットの一方で、被覆管肉厚を低減し燃料棒内体積を増加できる特徴がある。このような特徴は、中性子スペクトルが堅く、かつ燃料ペレット装荷量が増加した場合にメリットが大きいMOX燃料に適したものである。本研究では、GNF3燃料において被覆管をFeCrAl-ODSに置き換えた10×10 ATF-MOX燃料を用い、これに六ヶ所国内MOX加工工場から供給される富化度範囲内のMOXペレットを装荷した場合に、BWR5やABWRの様々な運転条件における燃料サイクル特性について評価した。

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