講演情報
[3E01]原子力発電所の重大事故に係る現象に関する評価手法の高度化
*中森 一郎1、大西 史倫1、高橋 淳郎1、富塚 孝之1 (1. アドバンスソフト)
キーワード:
水素燃焼、密度ベース解法、安全性評価、爆轟遷移、原子力発電所
本研究では水素/空気DDT解析を行なうために、着火遅れ時間データベースに基づいたDDTモデルを用い、格子解像度への依存性が少ないwrinkling火炎速度モデルを用い、数十メートル規模の水素/空気DDT実験データと比較解析を行なってきた。この解析手法は、ロシアのKurchatov研究所で1996年に実施されたRUT試験を対象に主として検証を重ね、数十メートル規模の建屋スケールに対して爆燃と爆轟遷移、ならびに爆轟解析を現実的な計算時間で処理することが可能であることを確認している。ここでは、建屋内に12%濃度の水素が充満していると仮定し、また、着火位置は5階シールドプラグ直上と仮定した。解析モデルは、構造物周辺の計算格子の解像度が10cmとし、それ以外は20cm程度の解像度とし、最終的に38万要素数を用い、数値解析を実施した。その結果、南東の3階階段付近で燃焼波は爆轟へ遷移し、それ以降の時刻において14気圧程度の圧力値が一瞬出現する可能性が示唆された。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン