講演情報

[3E02]原子炉格納容器内のケーブル等有機物から発生する可燃性ガスの評価(その3)

*古橋 幸子1、小池 和弘1、星野 孝弘1、遠藤 亮平1 (1. 東電HD)

キーワード:

ケーブル、格納容器、可燃性ガス、水蒸気、有機物

福島第一原子力発電所事故で3号機原子炉建屋の爆発事故に可燃性ガスが寄与している可能性が指摘されている。そこで格納容器内に存在する有機材料を水素環境下、水蒸気環境下、酸素環境下で昇温した場合に発生する可燃性ガスの種類や量を評価した。その結果、1000℃まで昇温すると、各材料中の有機成分はすべてガス化し、複数種の可燃性有機ガスも発生することがわかった。これらのガスの発生量は水蒸気環境下が最も多く、また、単位重量当たりの発生量はポリイミド保温材が最も多いことがわかった。3号機では格納容器内での使用物量を考慮すると、CVケーブルが最も多く可燃性ガスを発生することがわかった。

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン