講演情報
[3G09]塩化物溶融塩高速炉のフィージビリティー研究 (IV)(4) 廃棄物処分方法検討
*中瀬 正彦1 (1. 東京工業大学)
キーワード:
塩化物溶融塩高速炉、廃棄物処分、乾式再処理、Cl-36、Cl-37、脱ハロゲン処理、処分場面積削減
塩化物溶融塩燃高速炉から発生する廃棄物とその処分方法について文献調査をベースに検討を行った。乾式再処理を前提とした多様な廃棄物固化材料については浸出性や耐放射線性が報告されているが、処分概念の設定と核種移行計算が必要、処分時の安全解析は報告が見られなかった。一方で、既往の湿式再処理をベースとしたサイクル事業における長半減期同位体である36Clの被曝線量への影響はある程度大きく、高レベル廃棄物側、TRU廃棄物側のどちらに移行するかで扱いが異なるため、37Clの回収、核データも含めて廃棄物処分戦略上念頭に置く必要がある。また、溶融塩から脱ハロゲン化により酸化物形態に転換すれば、廃棄物含有割合の向上による処分場面積削減とともに、既往の廃棄物処分と比較が可能となる。本発表では文献調査結果をベースに塩化物溶融塩高速炉からの廃棄物処分に関するいくつかの考察を提示する。
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