講演情報

[3G15]MHD電解フィルタ開発に向けたフッ化物溶融塩中における溶存水の挙動評価

*宍戸 博紀1、橋爪 秀利1 (1. 東北大)

キーワード:

電気分解、分子動力学法、密度汎関数理論、腐食、溶融塩炉

溶融塩の原子力工学利用において、構造材との共存性は重要な問題であり、溶融塩中に混在する水分等の不純物が腐食を引き起こす大きな要因といわれている。 これを受けて発表者は、流路の外部から磁場を印加し、溶融塩が磁場を横切ることで生じる起電力により、運転しながら溶融塩中の水分等を電気分解し除去するMHD (Magnetohydrodynamics) 電解フィルタを提案している。 当該システムの開発に向けて、電気分解に必要な電位や拡散律速と思われる中での電極反応速度などを評価するために、溶融塩中における不純物の挙動を明らかにする必要がある。 以上から本研究では、密度汎関数法による電子状態計算に基づいた分子動力学計算により、溶融塩中に溶存する不純物としての水の構造および輸送特性について評価する。

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