講演情報

[3I05]ケーブルラックの耐震性向上に向けた新たな構造形式の提案(2)その2 水平2方向入力による振動実験に基づく地震応答の検証

*赤岩 秀哉1、深沢 剛司1、古屋 治1、饗庭 天暉1、藤田 聡1、西脇 一真2、三角 久2 (1. 東京電機大、2. 関電工)

キーワード:

耐震性、ケーブルラック、建物内設備

その1では,ケーブルラックの耐震性向上を図るため,ピン構造を用いた新たな構造形式を提案した.その2では,提案構造の実機への適用性を検証するために,水平2軸の振動台を用いて加振実験を実施した結果について述べる.実験では,全ねじから構成される従来構造と,ピン構造を用いた提案構造とを加振実験によりそれらの応答加速度と応答変位に着目して評価した.また,敷設時の状況を模擬するため,ケーブルラックの形状をI型とL型を対象に,それらの形状が地震応答に及ぼす影響を評価した.その結果,従来構造では取り付け部(全ねじ)には残留変位が生じたが,本提案構造は残留変位が認められなかった.繰り返し載荷に対する耐性が高いことが示された.また,ケーブルラックの形状によらず,本提案構造による応答低減効果を確認した.

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