講演情報

[3I10]固有安全性を有する自由出力規模BWR : KAMADO-FSRとスペクトラル・シフト運転

*松村 哲夫1、亀山 高範2 (1. PowerM、2. 東海大)

キーワード:

固有安全、自由出力規模、KAMADO-FSR、SiC、BWR、スペクトラル・シフト

固有安全性と自由出力規模を特徴とする新しいBWR概念を検討した。中空のSiCブロック内に現行の燃料ペレットが挿入された燃料集合体が大気圧の原子炉水プールに設置される。燃料集合体のSiC ブロックが圧力境界となるため、圧力容器は不要である。燃料集合体の装荷数を増すことによって出力規模はモジュール化せずに 300 MWe から 1000 MWe まで容易に変更することができ、原子炉への投資とコストを60%程度に削減できる。SiCブロックの高熱伝導率と高融点により炉心のドライアウト状態も許容され、燃料集合体間のギャップ水を排除・注入することでスペクトラル・シフト運転が可能となり、サイクル末期の炉心平均反応度で5% Δk/k程度の効果が得られる。

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