講演情報
[3I12]高耐震条件におけるBWRX-300原子炉建屋の構造成立性に関する検討
*廣田 豊1、清水 雄亮1、長山 由孝1、神尾 宏幸2、三善 亮介2、伊藤 衛2 (1. 日立GEニュークリア・エナジー株式会社、2. 鹿島建設株式会社)
キーワード:
BWRX-300、耐震設計、小型炉、3次元有限要素法、地盤-建屋相互作用、地震応答、非線形
小型軽水炉であるBWRX-300は、スケールデメリットを克服しつつ高い経済性を追求するため、従来のBWRに比べ系統構成を大幅に簡素化した新型炉である。その原子炉建屋は、系統の簡素化を受けコンパクトな平面積としつつ、外部飛来物や土圧に対する耐性を高めることができる円筒型の建屋を地中に深く埋め込むことを特徴としている。本検討では、北米市場に向け詳細設計が進むBWRX-300が国内高耐震環境においても成立性があることを確認するため、原子炉建屋の耐震成立性検討を実施した。入力地震動は、最大加速度において国内サイトの基準地震動を概ね包絡できるよう最大加速度1300Galの基準地震動Ssを想定した。建屋及び周辺地盤を含む3次元FEMモデルを用いた評価により、基準地震動Ssに対する終局状態評価、及び弾性設計用地震動Sdに対し弾性範囲で短期許容応力度設計を実施し、地震荷重に対する構造設計の成立見通しを得た。
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