講演情報

[3O02]水中爆接法で作製したW/F82H被覆材における照射硬化の抑制現象

*関 航太朗1、外本 和幸2、田中 茂2、小柳 孝彰3、吉田 健太1、長谷川 晃1、近藤 創介1、余 浩1、荻野 靖之1、笠田 竜太1,4 (1. 東北大学、2. 熊本大学、3. オークリッジ国立研究所、4. 自然科学研究機構核融合科学研究所)

キーワード:

W/F82H、水中爆接、中性子照射、照射硬化

核融合炉ブランケットの第一壁材料として、基材となる低放射化フェライト鋼にタングステン材料を被覆したW/F82H被覆材が開発され、熱伝導特性や機械特性について研究されている。しかし、中性子照射後のW/F82Hの機械特性に関する知見は多くない。そこで、水中爆接法によって作製したW/F82H被覆材の機械特性に及ぼす中性子照射の影響を明らかにすることを目的とする。今回は、水中爆接材の界面近傍におけるビッカース硬さ変化を評価した結果を報告する。
 W/F82Hに対するビッカース試験結果より、W/F82Hはタングステン領域とF82H領域に加えて爆接の影響を受けた領域の3種類の領域に分けられることが確認された。これらの領域の中性子照射前後の硬さと比較すると、全ての領域で照射による硬化が抑制されていた。これは、照射による軟化と硬化が起こっていることが原因であり、水中爆接によって導入されたひずみが照射によって緩和されることが示唆される。

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