講演情報

[WD-7]その魚道、小さな魚はのぼれてますか?~淡水カジカ類から考える水系連続性の再生~

*田原 大輔1、高橋 直紀2、矢田谷 健一3、東 信行3 (1. 福井県立大学海洋生物資源学部、2. 国立高専機構 香川高等専門学校 建設環境工学科、3. 弘前大学農学生命科学部)
魚道とは主にサケマス類やアユなどの漁業資源魚の遡上が妨げられる箇所で、遡上を助けるために川に設ける工作物である。コンクリート製の従来型魚道は、大型または遊泳能力の高い魚種を対象としているため、一定の水深や単調な流速をもつ水路型が主体である。そのため、従来型魚道は設置されていても、水際の浅場を遡上する底生魚や無脊椎動物などは利用できていないのが現状である。水系の連続性回復には、全ての水生生物が行き来できる魚道設計や、安価で迅速に対応できるポータブル(可搬)魚道の設置が有効である。この自由集会では、落差遡上弱者である通し回遊性の淡水カジカ類に着目し、その遡上障害や遡上能力に関する知見を報告するとともに、既設魚道の改良やポータブル魚道導入の取り組み事例を報告し、それらの技術の可能性を議論したい。