講演情報
[P1-08]現地調査と衛星データを活用した駿河湾沿岸域への土砂流入による影響推定
*武田 巧達1、鈴木 静男1、高橋 幸弘2 (1. 独立行政法人国立高等専門学校機構沼津工業高等専門学校、2. 北海道大学大学院理学研究院)
キーワード:
衛星データ、濁度、ブルーカーボン、河川、土砂流入
本研究の目的は、沿岸域の水質データと衛星データを活用することで、土砂の流入による駿河湾への影響を推定することです。現在、世界中でカーボンプライスの活動が活発化しており、日本国内でもJ-クレジット制度が採用されています。カーボンプライスの重要な要素は、二酸化炭素吸収量の定量化であり、ブルーカーボンについても同様のことがいえます。衛星データから海洋クロロフィル濃度を検出する技術は先行研究により確立されつつある一方で、豪雨や台風などによる影響を予測するモデルは少ないです。本研究は、洪水により河川から流出した土砂が沿岸域に与える影響を衛星データを用いて評価し、二酸化炭素吸収量の広域定量化に貢献できると考えられます。事例として富士川の駿河湾に与える影響を公開データと実地調査により検討することで、全国の河川での土砂流出が海洋沿岸域へ与える影響を濁度に基づいて検討します。
