講演情報
[P1-30]大規模鉄道駅構内の経路探索時における視線行動と迷い状態の関係について
*山本 さつき1、沖 拓弥1 (1. 東京科学大学)
キーワード:
迷い、経路探索、視線計測、駅構内、イメージマップ
迷いにくい空間をデザインする上で、迷いの発生・解消メカニズムについて理解することは重要である。これまでに、サインなどの空間構成要素と迷いやすさの関係に着目した研究が多くなされてきた。また、視認情報とイメージマップとの差異に着目した、迷いの状態遷移モデルも提案されている。本研究では、歩行中の人々がどのように周辺環境を捉え、迷いの程度がどこでどのように変動するかを、大規模鉄道駅構内を対象とした擬似的な経路探索実験を通じて、エビデンスをもって示すことを目的とする。実験にはGoogle Street Viewを用い、なるべく方向転換の機会が多く迷いやすいことが予想される経路を選定する。また、視線行動や発話・心拍数・イメージマップを記録するとともに、地点を移動する度に被験者に迷いの程度を申告してもらい、迷い状態の変動を詳細に記録する。これらの実験結果を分析することで、迷いの発生・解消メカニズムについての基礎的知見を得る。
