講演情報

[P1-32]人流データを用いたコロナ禍における公園利用へ影響評価

*山岡 航大1、杉本 賢二1、米澤 剛1 (1. 大阪公立大学院工学研究科)
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キーワード:

人流、公園利用、コロナ禍

新型コロナウイルス(covid-19)の感染は、我々の行動を著しく制限した。特に、緊急事態宣言下では、人口が密集している都心部を避け、郊外の公園を訪れる人の増加や、早朝や夜間といった人が少ない時間に、運動不足解消のために公園に出歩くなど、人々の行動が顕著に変容した。本研究では、人流データを用いて新型コロナウイルスの流行前後で、大阪府の大規模都市公園を対象に滞在人口の変化を属性ごとに分析し、公園特性との関係を明らかにすることを目的とした。その結果、公園の滞在人口の推移の傾向として,多数の集客が見込まれるイベントを開催していた公園は,主に遠方からの訪問者数が大幅に減少するといった公園の特性との関係性を見出すことができた。これにより、公園内の利用頻度の少ない場所を特定し、時代に即した公園の計画・管理に資する定量情報となることが期待される。