講演情報
[P1-34]平均寿命と健康寿命の地域差とその要因
*松本 直樹1、河端 瑞貴1、直井 道生1、森岡 渉2、今中 雄一3 (1. 慶應義塾大学、2. ソールズベリー大学、3. 京都大学)
キーワード:
健康寿命、平均寿命、地域差
高齢化社会を迎え、今後の医療費の増大が懸念されている。平均寿命には地域差があることが知られているが、健康寿命や平均寿命と健康寿命の差(不健康な期間)の地域差に関する研究はほとんど見られない。今後の医療費を削減し、国民生活の質を向上させる上でも、不健康な期間の短縮が重要になると考える。そこで本研究では、平均寿命と健康寿命、および平均寿命と健康寿命の差の地域格差を明らかにし、その地理的要因を分析することを目的とする。対象地域は全国とし、平均寿命は厚生労働省のデータ等、健康寿命は介護保険データを基に計算した0歳時健康余命、40歳時健康余命、65歳時健康余命に基づく健康な期間の平均等を用いる。空間単位は市町村または二次医療圏とする。分析の結果が、不健康期間短縮を目指す国や自治体等の参考になることを期待する。
