講演情報
[P2-07]建蔽率に着目した建物前面道路の有無判定手法の開発
*清水 貴仁1、水谷 昂太郎1、秋山 祐樹1 (1. 東京都市大学)
キーワード:
デジタル道路地図、建物、前面道路、近接性、建蔽率
建築基準法における接道義務では,建物を建てる敷地は少なくとも1つの道路に接する必要があると定めている.これによって,建物と道路の最低限の近接性を保障し,災害時の避難経路のや緊急車両のアクセスを確保している.そのため,敷地が道路と接することに加え,建物自体が道路と近接することが重要であるといえる.各建物と道路の近接性は都市計画を進める上で重要な要素となりうるが,建物と道路の近接性を広域的かつ網羅的に把握するためには多大な労力を要する.これまでに面ボロノイ分割を用いる方法や道路のバッファ領域を用いる判定手法が提案されているが,主に計算コストの面で広域における適用可能性は不明である.そこで本研究では,建物に十分近接した道路を「建物前面道路」と定義し,建物ポリゴンを最近隣道路方向および建ぺい率に応じて拡張することで,建物前面道路の有無を判定する簡易的かつ計算コストが少ない手法を開発した.
