講演情報

[P2-10]ビッグデータに基づく賃貸住宅の外観に対する印象と建築年代・空間分布・賃料の関係

*藤田 晋太朗1、沖 拓弥1 (1. 東京科学大学)
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キーワード:

賃貸住宅、ビッグデータ、建物外観、印象評価、ヘドニック分析

建物の外観は、その建物のみならず、街路の景観ひいては街の印象にも影響を及ぼす重要な要素である。例えば賃貸住宅の場合、物件の外観から受ける印象は、賃料や間取り、機能、立地、アクセシビリティなどと同様に、居住意欲に影響しうる要因の一つといえる。しかし、賃貸住宅の外観から受ける印象にどのような傾向が見られるかを、定量的に分析することは困難であった。 そこで本研究では、賃貸住宅ビッグデータの一つであるLIFULL HOME'Sデータセットから、東京都内の3階建以下の賃貸住宅物件約42万件を抽出した上で、属性情報や画像特徴量をもとに複数物件を同一建物としてマージしたデータベースを構築する。そして、筆者らが構築した「建物外観の主観的印象評価推定モデル」を用いて、各建物画像の印象評価値(22項目)を推定し、それと建築年代、空間分布、賃料との関係を分析することで、不動産研究における建物外観の重要性を示すことを目的としている。