講演情報

[P2-13]日本における埋蔵文化財包蔵地の地理情報基盤の調査とその展望

*武内 樹治1 (1. 奈良文化財研究所)
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キーワード:

埋蔵文化財包蔵地、発掘調査、地理空間情報

埋蔵文化財包蔵地(遺跡)や発掘調査は、発掘調査の多くが開発に伴うものであり、考古学だけでなく社会的な視点から考察する価値のあるものである。そのためには、遺跡がどこにあるのかという情報と、過去にどこで発掘調査や文化財調査が行われたのかという情報は重要であり、地理空間情報の整備が望まれる。現在は、埋蔵文化財の管理担当局は地方自治体にあり、それらの情報は地方自治体が管理・公開しているため、各自治体の整備状況を確認する必要がある。既に都道府県単位で遺跡地図のインターネット公開件数は調査されているものの、遺跡地図の項目や形式、調査履歴の公開の有無などはまだ調査されていない。本研究では、それらを考慮して公開状況の整理した結果を報告するとともに、今後の地理情報を含む埋蔵文化財情報の整備や活用、他分野への応用について議論する。