講演情報
[P2-15]オープンデータを用いた戸建て住宅の詳細情報を含む地図データベースの作成
*齋藤 開1、秋山 祐樹1 (1. 東京都市大学)
キーワード:
地図データベース、戸建て住宅、オープンデータ、機械学習、統計
日本では気候変動による自然災害の増加に伴い,住宅における自然災害による被害推計を詳細かつ広域に亘って行う需要が高まっている.このような推計を行うためには,住宅の詳細な情報を持つ地図データベースが必要不可欠である.しかし,民間の地図情報は高価なため入手が困難である.そこで本研究では,まず基本調査区単位の国勢調査及び住宅・土地統計調査などの既存統計を活用し住宅の特徴量を作成した.次に,作成した特徴量と機械学習モデルを用いて各建物の住宅可能性を算出した.最後に,算出した住宅可能性に基づき,基本調査区単位で戸建て住宅の統計値と一致するまで建物を抽出することで,全国規模で戸建て住宅の詳細情報を含む地図データベースを作成する技術を開発した.本研究の成果により,災害の被害推計に関する研究に限らず,詳細な地図データベースを必要とする様々な研究の発展につながる成果になるものと期待される.
