講演情報

[P2-19]配列アライメントを用いた放牧牛の移動行動クラスタリングの試み

*川瀬 純也1 (1. 東京大学情報基盤センター)
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キーワード:

移動行動クラスタリング、GPSデータ、動物

本研究では、野生動物装着型ワイヤレスネットワークにおいて、センサーネットワークがカバーする面積を、限られたデバイス装着個体数で効率的に広くすることを目的とし、異なる群れの間を行き来するような個体や、他の個体に接触する機会が多いような個体を効率的に抽出する手法について検討を行った。ある牧場における夏季期間に自由に昼夜放牧されている乳牛のGPSデータをもとに、単位時間ごとに滞在したエリアを表す文字を並べることで個体ごとの1日の移動行動を表し、これらに対し配列アライメント手法を用いて移動行動のクラスタリングを行う。さらに、1日の移動行動のクラスタリング結果111日分を並べた文字列を用いて、対象期間全体でのクラスタリングを行うことで、群れのように一緒に行動する個体群の特定とそれ以外の個体の抽出を試みる。