講演情報
[P2-26]水位と三次元点群データを活用した地域防災力向上に向けた取り組み
*望月 優輝1、中村 優日1 (1. 独立行政法人国立高等専門学校機構沼津工業高等専門学校)
キーワード:
水位センサ、地理空間情報、水害対策、組み込みデバイス
全国の大雨発生数は増加傾向にあり、家屋の浸水を例とする水害は我々の生活を脅かしている。日本では過去10年の間に約97%の市町村区で水害が発生しているため、地域の地理情報に合わせた早期対策が求められる。そこで、水路の水位情報と地理空間情報を組み合わせ、水害に関する潜在的な危険性を見える化することは、水害対策に向けて有意義である。 本研究では、組込みデバイスと水位センサを用いて、安価に導入可能な水位計測システムを開発する。取得した水位データは、LPWAという無線通信技術を活用してデータベースに収集する。加えて、静岡県が公開している三次元点群データから得られる標高や傾斜を例とした地理空間情報と組み合わせて、地域の水路に関する水位の変動情報を蓄積する。蓄積したデータを降雨状況や水害の発生状況に基づき、水害の発生リスクや早期対策に有用な情報の抽出を試みる。
