講演情報
[P2-28]平常時と避難時における街路印象を考慮した経路選択モデルの構築
*大塚 千聡1、沖 拓弥1 (1. 東京科学大学)
キーワード:
経路選択、ウォーカビリティ、避難、ストリートビュー、街路印象
近年、歩きやすい、歩きたくなるまちづくり、いわゆる「ウォーカブルシティ」が注目されている。一方で、災害の頻発化に伴い、街路における避難安全性の確保もますます重要になっている。街路の印象が経路選択に影響を及ぼす可能性は以前から指摘されているものの、平常時と避難時という状況の違いを考慮し、どのような印象がどの程度経路選択に影響を及ぼすかを、定量的に検証した研究は見られない。そこで本研究では、目的地までの距離や道路幅員、勾配等に加え、筆者らが構築した「街路印象評価推定モデル」から出力される印象評価値を変数とした、状況別の経路選択モデルを構築する。そして、ストリートビューを用いた経路選択実験で得られる、平常時・避難時それぞれを想定した擬似的な歩行行動データを正解データとして、経路選択モデルのパラメータを推定し、各状況において選択されやすい経路の特徴を定量的に明らかにすることを目的とする。
