講演情報
[P2-35]富士市役所からの長期間観測データに基づく富士山の見え方と雲の関係について
*石川 涼之佑1、渡部 結衣1、服部 真己1、渡邉 巧真1、河合 陽杜1、井上 美乃里2、鄭 萬溶1、鈴木 静男1 (1. 国立沼津工業高等専門学校、2. 富士市総務部企画課)
キーワード:
富士山、雲、見え方、富士市、分類
静岡県富士市では、1991年から32年間にわたって毎日8:00, 12:00, 16:00の3回、庁舎から富士山が「見えた」「一部見えた」「見えなかった」の三段階で記録しています。加えて、その日の天気も記録しています。これらのデータに対して、観察した時刻別、日別に富士山が「見える」「一部見える」「見えない」の回数を調べ、全体に対する割合を算出しました。この統計結果から、「一部見える」の割合が高い月があり、特定の雲が要因ではないかと推測しました。また、富士山の写真コンテストの入賞作品の多くは雲を含んだ画像であることもわかりました。本研究では、雲の分類を国際基準に基づき十種雲級とし、さらに笠雲を高積雲とわけて計11種として、これら雲11種の過去の出現頻度と富士山の見え方との関係を調べました。
