講演情報
[P2-36]CLAS-PPPを用いた令和6年能登半島地震に伴う地殻変動の計測
*杉田 暁1、濱 侃2、岩佐 佳哉3、中田 高4、熊原 康博4 (1. 中部大学、2. 千葉大学、3. 大分大学、4. 広島大学)
キーワード:
高精度衛星測位技術、CLAS、高精度単独測位(PPP)、令和6年能登半島地震
サイバー空間と物理空間の高度な融合は、超スマート社会の実現に不可欠であり、気候変動やそれに伴う自然災害への対応など複雑な社会システム問題の解決につながると期待されている。特に、物理空間で「いつ」「どこ」「何が」起きているかを正確にセンシングすることは重要である。高精度衛星測位技術は、屋外の物理空間の「いつ」「どこ」を高精度にセンシングするキーテクノロジーとして期待されている。特に、基地局を介さずに高精度測位を行うCLAS-PPP方式は、近年の低価格な受信機・アンテナの登場もあり、利便性、コスト、測位範囲の柔軟性から、今後の普及が期待されている。本研究では、令和6年能登半島地震により地殻変動のあった地域において、低価格・軽量かつ簡便なCLAS-PPPを用いたシステムを運用して移動体精密測位を行い、地震前の数値地表面モデルと比較することで地震による地殻変動を定量的に測定した。
