セッション詳細

[EL2]教育講演2 せん妄、認知症等、高齢者の特徴を理解し、感染対策へ生かそう

2025年5月9日(金) 14:00 〜 14:50
第2会場
座長:三浦 美穂(久留米大学病院 感染制御部)
高齢化率は年々増加し、地域間格差があり、高齢者施設に限らず一般病院でも高齢者の割合は増加傾向にある。65歳以上の約15%が認知症患者で、2022年は約443万人、2040年は約584万人と大幅に増える見通しであり、ICNは病院だけでなく地域や介護施設へ活動を拡げる必要がある。しかし、我々ICNは、『高齢者』をどこまで、正しく理解できているだろうか。感染対策を行ううえで、患者の協力は不可欠だが、認知症やせん妄時には協力が得られないことが多々ある。実際にコロナ病床では協力が得られず、身体拘束等をやむを得ず行ったケースもあり、本当に良かったのか?と倫理的な観点で振り返ることが多い。
 ICNとして、高齢者の身体的特徴、せん妄や、認知症の基本的な知識を理解し、安全に、かつ、高齢者の尊厳が守られる感染対策が実践できるような基礎的知識の講演を企画した。講師は医療安全管理者としても活動し、ICNとともにコロナ対応も行った老人看護専門看護師を推薦する。

[EL2-1][OD]せん妄や認知症、高齢者の特徴や倫理的問題を理解し、感染症看護へ生かそう

田中 勝 (久留米大学医療センター)