講演情報

[S1R6-07]マグマ混合で生成した安山岩の端成分マグマの化学組成決定

*岡田 郁生1、柴田 知之1、芳川 雅子1、石橋 秀巳2、杉本 健3、早坂 康隆1 (1. 広島大・院先進理工、2. 静岡大・理、3. 地熱エンジニアリング株式会社)

キーワード:

安山岩、角閃石、マグマ混合、由布火山

本研究では,角閃石と平衡なメルトの温度,圧力,主要元素・微量元素組成を角閃石一粒毎に系統的に推定することで,安山岩マグマの成因を詳細に解明することを目指して,九州北東部に位置する第四紀由布火山の安山岩に含まれる角閃石の主要元素・微量元素組成を分析した.我々は,これまでの研究で,由布火山の安山岩中の角閃石と平衡なメルトの温度,圧力,主要元素・微量元素組成を系統的に推定した(岡田ほか 2021, 鉱物科学会).  
 本発表では,由布火山の安山岩マグマを生成したマグマ混合端成分の化学組成を直接的に推定した方法について報告する .マグマは鉱物とメルトの混合物であることに基づいて,鉱物組成と推定したメルト組成の混合関係からマグマの取り得る組成範囲を決定した.そのために,角閃石と平衡共存する,斜長石,単斜輝石,斜方輝石の組成も推定した.さらに,推定したマグマの取り得る組成範囲を由布火山の安山岩全岩のトレンドと関連づけることで,マグマ混合端成分の化学組成を推定した.本研究は,これまで一義的に決定することができなかった,マグマ混合の端成分の化学組成を直接的に特定したものであると考えられる.