講演情報

[CK2-1]患者の望む人生を支えるための多職種協働の試み―人材配置・カンファレンス・協働風土の工夫―

大塚 亮平 (手稲家庭医療クリニック)
終末期において医療や福祉に携わる者は、患者や家族の苦悩に日々寄り添い、複雑な感情や倫理的ジレンマを抱えながら支援を提供している。患者の「真の願い」に応えるケアを実現するためには、援助者自身が健全な状態でその役割を継続できる体制が重要となる。
特に、チームのリーダーや管理者は、現場を支えるスタッフを守り、育て、支援するという視点を持つことが求められる。すなわち、援助者を支えるシステムが機能してこそ、患者・家族への質の高いケアを実践する「真の援助者」となることができる。
本シンポジウムでは、医療や福祉の場における管理者の立場から、スタッフの苦悩をどのように理解し、どのような支援体制を構築・運用しているかを共有する。また、スタッフケアの実践を通して、援助者が本来の専門性を発揮し続けられる環境の在り方について多職種の視点から検討する。

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