講演情報

[P1-34]即興演劇のセンス・メイキング
ー物語構造の各場面における時系列解析・映像解析・内省インタビュー

*ヒュース 由美1、工藤 和俊1 (1. 東京大学大学院)

キーワード:

芸術、即興性、身体性認知科学

本研究では,即興演劇における意味生成プロセスをParticipatory Sense-Makingの枠組みから実証的に検討した.ライブ収録映像を対象に,Detrended Fluctuation Analysisによる「間」の時系列分析と,映像分析および事後インタビューによるプロトコル分析を実施した.DFAスケーリング指数はα≈0.79を示し,長期相関の存在が確認された.KL情報量の分析では,終盤に向けた「間」の時間分布の顕著な変化が示された.プロトコル分析からは,アイコンタクトによる非言語的役割調整,時間的含意を持つ発話,観客への直接介入等,身体・言語の相互行為的方略が確認された.これらの知見は,即興演劇における意味生成が相互作用から創発されるとするPSMの枠組みと整合的であることを示唆する.