講演情報

[P1-37-A]環世界論に基づく主体概念の再構成──自然の技術と4E認知における境界問題

*葉柳 朝佳音1 (1. 大阪大学)

キーワード:

主体性、環世界、エナクティビズム、機能環、拡張主義

本研究は、主体を身体状態の制御を通じて環境に適合する動的システムとして定義し、ヤーコプ・フォン・ユクスキュルの環世界論を独自の認知理論として再構成する。とりわけ環世界論における身体形成の原理である「自然の技術」概念を、構造と機能の相互規定に基づく自己組織化の原理として再解釈することで、主体の成立条件の基盤に身体性を置きつつ、認知の境界を固定的なものではなく再編可能なものとして捉える。この枠組みにより、エナクティビズムの自律性概念と拡張主義の技術統合を統一的に説明する主体モデルを考案する。