講演情報

[P1-49-A]L2習得における手がかり選好と文法的性別の形式性
―日本語母語話者とイタリア語母語話者を対象とした人工言語学習実験―

*西原 三貴1 (1. 東京都立大学)

キーワード:

人工言語、文法的性別、手がかり選好、言語相対論、言語習得

本研究は,文法的性別を持つイタリア語の母語話者と持たない日本語の母語話者を対象に,人工言語を用いた冠詞習得実験を実施し,意味的手がかりと音韻・形態的手がかりへの選好を比較した.その結果,日本語母語話者は意味的手がかりを有意に選好した.さらに,個人別の選好率分布において,日本語母語話者では二極化傾向が,イタリア語母語話者では中間的な値への分布が見られた.これらの結果は,母語における文法的性別の経験が新たな言語を習得する際の手がかり利用に影響を与えることを示し,文法的性別の形式性を示唆する.