講演情報

[P1-53]AI知識の異なる利用者に対するXAIデザインの実験的検討

*前東 晃礼1、山田 誠二2 (1. 静岡大学、2. 神奈川大学)

キーワード:

ヒューマンコンピュータインタラクション、説明可能なAI(XAI)、解釈可能性、信頼

本研究は,AIに関する知識の高いまたは低い利用者において,AIの内部処理を可視化する技術である説明可能なAI(XAI)の形式の違いが,AI内部処理の解釈可能性とAIに対する信頼に与える影響を実験的に検討した.実験では,AIとともに街並みの画像から撮影国を推測する課題を用いて,AI知識が高いまたは低い参加者が,3種類のXAI形式による説明の解釈可能性とAIへの信頼を評価した.XAIの形式として,畳み込みニューラルネットワーク(CNN)に言及する説明,Grad-CAMによるヒートマップ説明,大規模言語モデル(LLM)により生成された説明が用いられた.実験の結果,AIの知識に関わらず,参加者は, LLM説明によって解釈可能性や感情的信頼を高めた.また,AIの知識が低い参加者は, CNNのような技術用語やGrad-CAMのような可視化技術について,十分な理解を伴わないまま,解釈可能性および信頼を高く評価した.これらの結果は,XAIの設計において,利用者のAIの知識に応じて,技術用語や可視化技術,さらにLLMによる誤導を避ける設計が重要であることが示された.