講演情報
[P2-22]「遠くありながら近い」セレンディピティのパラドックス: 音楽探索システムによる実装と実証
*金津 達也1、石橋 英朗1、吉田 香1、古川 徹生1 (1. 九州工業大学)
キーワード:
セレンディピティ、探索的検索、ユーザー駆動発見、探索空間モデリング
セレンディピティとは,しばしば「予期せぬが,関 連性のあるもの」を見つけることとして説明される. 探索的システムにおいて,私たちはこれを「遠くあり ながら近い」というパラドックスとして再解釈する. つまり,カテゴリー的には明らかに離れているが,意 味的には暗黙的に近接しているアイテムのことであ る.私たちはまず,このパラドックスを具現化する概 念として,並行世界モデルを提案する.これは,ウサ ギの穴によってつながれた異なるカテゴリーの世界で あり,ユーザーがドメイン間のつながりを能動的に横 断できるようにするものである.この並行世界モデル を,ユーザーが「ウサギの穴」を通り抜けることので きるインタラクティブなシステムとして実装する.最 後に,このシステムを用いたユーザー調査により,参 加者が「遠くありながら近い」つながりを発見し,意 味的な焦点を維持したままジャンル横断的な探索を行 い,認知的変容を報告していることを実証する.
