講演情報

[P2-23]処理流暢性が低い絵画の美的評価における非流暢性の低減期待の効果

*菊地 義斗1、浅野 倫子1 (1. 東京大学)
本研究は, 将来の理解可能性への期待が美的興味を高めるという仮説を検証した。実験では, 抽象画の美的評価(美しさ,興味の評定)を行い,曖昧な絵画タイトルの付与の有無により,絵画の(現時点の理解度ではなく)将来的な理解可能性の高低を参加者群間で操作した。結果,群間で美的評価に有意差は見られなかったが, 線形混合モデルによる分析では, 理解度の変化とは独立に, 主観的な将来の理解可能性が美しさ・興味を高めることが示された。以上より, 「将来理解できるかもしれない」という期待が美的評価を支える可能性が示唆された。