講演情報

[P2-43-A]観測者はなぜチート(ルール違反)が分かるのか?

*西山 恒暉1、福島 宙輝2、小野 淳平3、小方 孝1 (1. 大和大学、2. 神戸大学、3. 青森大学)

キーワード:

ゲーム、チート、物語生成、強要者、観測者

オンラインゲームにおけるチート問題は、これまで主に技術的観点から研究されてきた。すなわち、ゲームシステムの脆弱性を利用した不正行為としてチートを定義し、それを検知・防止するアンチチート技術の高度化が中心的課題とされている。この枠組みでは、チートとはシステム外部から客観的に識別可能な事象であり、その検出精度の向上が問題解決に直結すると考えられてきた。しかし、実際のゲーム環境においては、チートの疑念はまずプレイヤによって知覚される。すなわち、チート問題は単なる技術的逸脱としてではなく、プレイヤの認知を通じて問題化される現象と考えるべきである。本研究は、チート問題をシステム的問題ではなく、認知的問題として再定義する。これにあたり、プレイヤがどのように状況を解釈し、どの時点で違反と認識するかを明らかにすることを目的とする。