講演情報

[P2-51]長唄三味線の稽古における「弾き直し」のための指示・評価・課題の分節化:同時演奏形式よる指導-学習相互行為のマルチモーダル分析

*名塩 征史1 (1. 広島大学 森戸国際高等教育学院)

キーワード:

指導-学習相互行為、演奏技術、マルチモーダル分析、熟練者の認知的視座

本研究では、長唄三味線の稽古における同時演奏形式での指導-学習相互行為がどのように演奏技術の学びを適切に共創しているかについて考察する。相互行為論的なマルチモーダル分析の結果に基づき、1)同時演奏の体裁を維持しつつ行われる師匠の端的な発話と身振りを、習い手の学びを牽引する適切な指示や評価として理解可能にする認知的背景を記述し、また、2)同時演奏と並行して当該の課題曲を場当たり的に分節化し、演奏の習得に有効な小課題として提示する師匠の指導法を、熟練者に固有の認知的視座に関連づけて再考する。