講演情報
[P3-27-A]いけばなの美をめぐる熟達者と初心者の視点の差異
*櫃割 仁平1,2,3、林 尚芳3、国場 要3、ヤコブセン トマス1 (1. ヘルムートシュミット大学、2. 日本学術振興会、3. 心理学研究コミュニティあいまいと)
キーワード:
いけばな、経験美学、熟達化、質的内容分析、自然言語処理
いけばなは日本を代表する伝統文化であるが、その美に関する定量的な検討はほとんどなされていない。本研究では、いけばなの美をめぐる熟達者と初心者の視点の差異を、質的内容分析と自然言語処理で比較した。初心者245名と熟達者46名の自由記述を18カテゴリでコード化した結果、初心者は色彩やバランス・対比を、熟達者は自然さ・生命力や自己表現・感性を重視した。熟達は知覚的表面特徴からプロセス志向的・関係的・精神的次元への質的移行と関連し、熟達者ほど美的評価が個別化・多様化するという経験美学における先行知見と一致した。
