講演情報

[P3-67]記号を介した相互作用における文脈依存的意味共有の計算モデル

*上岡 丈晃1、鮫島 和行2 (1. 玉川大学大学院脳科学研究科、2. 玉川大学脳科学研究所)

キーワード:

言語、コミュニケーション、インタラクション、自閉症スペクトラム

ヒトは字義的意味に加え言外的意味も他者と共有することで、言葉による協力を達成する。また未知の記号であっても、記号や行動の相互作用を通じて意味を他者と共有することを学習できる。記号の字義的意味と言外的意味がどのように共有されるかを調べるため、参加者ペアが記号を使い協力する課題を用いて、記号の意味合意学習過程を定量化しその過程を説明する計算モデルを構築した。結果、自閉症スペクトラム指数と相手の字義的意味への追従度に有意な相関がみられた。また、字義的意味と言外的意味の推定を更新する計算モデルで言外的意味の仮説を競合させると意味推定の収束が強まった。本研究の発展により、記号を介した相互作用の計算論的理解がヒトの言語獲得やASDを含む疾患とその動態の理解に繋がる可能性がある。