第17回日本地震工学シンポジウム

応募要領

発表論文の申込(アブストラクト投稿)を2026年3月5日8:00から2026年4月28日19:00まで受け付けます。投稿は、下記のページより行って下さい。論文原稿の投稿は、2026年7月1日から8月31日まで受け付けます。(投稿内容の登録・修正・削除等は締め切りまで可能です。) 

 

アブストラクト投稿ページへのリンク ※開始日 3月5日8:00 〜 終了日 4月28日19:00

シンポジウム論文投稿ページへのリンク(準備中)

シンポジウム論文執筆要領へのリンク 


1. 論文の内容

地震工学・地震防災に関する研究


2.応募の論文数

応募できる論文の数は発表者1人について1編です。ただし、招待講演(オーガナイザーからの依頼による発表)がある場合には、一般発表(OS,一般セッション)と合わせて2編まで応募できます。招待講演を含む場合でも同じセッションで2編を発表することはできません。

以下に組み合わせによる複数編投稿の可否の例を示します。

OK:OSでの招待講演と一般セッションでの一般発表

OK:OSでの招待講演と別のOSでの一般発表

NG:同一のOSでの招待講演と一般発表

OK:OSでの招待講演と別のOSでの招待講演

NG:OSでの一般発表と一般セッションでの一般発表

NG:OSでの招待講演と別のOSでの一般発表と一般セッションでの一般発表

共著に関する制限はありませんが、招待講演の発表者を除き発表者は主催学会の会員に限ります。なお主催学会は次の通りです。

(公社)日本地震工学会

(公社)地盤工学会

(公社)土木学会

(一社)日本機械学会

(一社)日本建築学会

(公社)日本地震学会

(一社)地域安全学会

(一社)日本活断層学会

日本災害復興学会

日本災害情報学会

日本自然災害学会

(公社)日本都市計画学会


3.アブストラクト投稿
 発表論文題目(和題目および英題目)、アブストラクト(和文300字以下および英文100語以内)、著者情報、希望セッション(第一,第二希望)、希望する発表形式(口頭発表、ポスター発表)などが必要となります。

4.応募の部門
一般セッション
a. 自然現象(地震動,地下構造,地盤,津波,歴史地震ほか)
  • a-1 震源特性
  • a-2 地下構造
  • a-3 地盤震動
  • a-4 地盤の液状化・斜面崩壊
  • a-5 津波・歴史地震
  • a-6 その他
  •  
b. 構造物(地震応答,構造実験,耐震設計,免震,制振,耐震補強,相互作用ほか)
  • b-1 地中構造物・ダム・土構造物
  • b-2 杭および基礎構造
  • b-3 地盤と構造物の相互作用
  • b-4 土木構造物
  • b-5 建築構造物
  • b-6 機械設備系
  • b-7 免震・制振・構造ヘルスモニタリング
  • b-8 耐震補強・新しい構造・材料,耐震設計法(ISO),歴史的建造物
  • b-9 その他
  •  
c. 社会問題(ライフライン,災害情報,リスクマネジメント,防災計画,復興計画ほか)
  • c-1 ライフライン
  • c-2 緊急地震速報・災害情報・リモートセンシング・リアルタイム地震防災
  • c-3 防災計画・地域防災力・リスクマネジメントおよび社会・経済問題
  • c-4 復興・防災まちづくり
  • c-5 マルチハザード・複合災害・広域災害・Covid19
  • c-6 レジリエンス・BCP
  • c-7 その他
  •  
d. 被害調査・分析など
  • d-1 最近の地震被害の調査・分析
    d-2 強震観測システムと利活用・構造ヘルスモニタリング
    d-3 室内被害,設備被害
    d-4 地域の調査,生活再建
  • d-5 機械学習・IoT・DX
  • d-6 その他
  •  
  • 予定されているオーガナイズドセッション一覧

セッション番号

セッション概要

OS-01

セッション名:災害受容の地震防災から脱却しよう(Let's move away from disaster acceptance in earthquake disaster prevention)

 

オーガナイザー:和田章(東京科学大),田村和夫(神奈川大),永野正行(東京理科大)

 

概要:地球の地殻の動きの結果として起こる大地震は必然であるが、地球上に暮らす我々は大地震を受けたときに家族から社会を守るために、長年の努力を続けている。最低基準と言われる建築基準法では、稀に起こる中小地震動に対して継続利用を求めているが、数百年に一度の極めて稀に起こる大地震動に対しては、塑性変形を許容し地震後の継続利用を求めていない。地震工学分野で活躍している研究者や技術者は、大地震を受けても継続利用が可能な土木・建築構造を求めて日々の研究・設計・施工に力を注いでいる。古い木造住宅や耐震性不足の多くの建築の耐震性強化も重要であり、ほかにも地盤が軟弱な地域,津波の襲うところ、崖崩れや液状化,河川氾濫等の恐れのあるところには街を展開しないなど,災害の発生を前提としない議論も必要ではないだろうか。本セッションでは地震災害が起こることを前提としない、次の世代の地震防災への取り組みの発表を期待したい。

 

セッション構成:招待講演+一般公募

OS-02

セッション名:機械システムの耐震/振動制御/応答予測(Seismic Safety, Vibration Control, and Response Prediction for Mechanical Systems)

 

オーガナイザー:古屋治(東京電機大),中村いずみ(東京都市大),松岡太一(明治大),皆川佳祐(埼玉工業大),深沢剛司(東京電機大)

 

概要:本オーガナイズドセッションでは,機械システムを対象とした耐震設計,振動制御技術,および地震・外乱に対する応答予測に関する最新の研究成果を広く募集する.産業機械,輸送機器,エネルギー関連設備,精密機器など多様な機械システムを対象に,解析・実験・数値シミュレーションを含む基礎から応用までの研究を議論する.地震入力のモデル化,不確かさを考慮した応答評価,アクティブ/パッシブ制御手法,設計指針への展開などを通じて,機械システムの安全性・信頼性向上に資する知見の共有と分野横断的な交流を目的とする.

 

セッション構成:招待講演と一般公募

OS-03

 

セッション名:コミュニティ断層モデルと地震災害研究の未来(Community Fault Models as a Foundation for Future Earthquake Hazard Studies)

 

オーガナイザー:安藤亮輔(東京大),後藤浩之(京都大),岩佐佳哉(福岡教育大)

 

概要:世界の地震発生帯では、複雑な地表トレースから地下深部の震源断層までを一貫して表現する「コミュニティ断層モデル(Community Fault Model, CFM)」と呼ばれる三次元断層形状モデルの整備が進んでいる。日本でも、CFMの構築が進められており、近々公開が予定されている。近年、断層形状の高解像度イメージングが進展し、震源過程や強震動生成過程における断層形状の影響に関する理解も深まっている。従来の枠組みにとらわれず、断層形状が本来もつ多様な特性をさまざまな目的に応じて考慮するためには、CFMを基盤情報として発展させていくことが期待される。本オーガナイズドセッションでは、CFMの構築とその利活用を促進するため、理学的研究から工学的研究まで分野横断的な議論を行うことを目的とする。

 

セッション構成:招待講演+⼀般公募

OS-04

 

セッション名:激甚化する複合災害と少子高齢化社会における防災対策のパラダイム変換(Paradigm Shift in Disaster Prevention Measures for Increasingly Severe Compound Disasters in Aging Society with Declining Birth Rate)

 

オーガナイザー:久田嘉章(工学院大),竹林洋史(京都大),村上正浩(工学院大)

 

概要:近年、少子高齢化と都市域への人口集中が進むなかで、震災に加えて異常気象による風水害や林野火災などが激甚化している。従来の土木・建築など分野別の耐震・耐火・耐水等のハード対策や、最大級のシングルハザードを想定した避難体制の整備などのソフト対策が進展しているが、今後はマルチハザードを想定した複合災害に対して縮小する資源をどう有効に活用すべきか、分野を横断した防災対策に関するパラダイム変換が求められている。本OSでは地震・建築・土木・地盤工学・機械・情報・都市計画など多様な分野より複合災害に関する調査研究、例えば各種ハザード・リスク評価、災害ハザードエリアにおける土地利用の規制・誘導手法から自然を活用した解決策(NbS)やグリーンインフラ、各種建物・施設などのハード対策、広域避難から在宅避難などのソフト対策など、幅広い分野からの成果報告を募集し、今後の方向性に向けた議論を深める機会としたい。

 

セッション構成:招待講演と一般公募

OS-05

 

セッション名:2016年熊本地震から10復旧・復興の知見から考える地震レジリエンス10 Years After the 2016 Kumamoto Earthquake: Insights from Recovery and Reconstruction Toward Seismic Resilience

 

オーガナイザー:杉山佑樹(鉄道総合技術研究所),伊東亮(東芝),浅井竜也(東京大)

 

概要:2016年熊本地震は,都市域の比較的浅い震源で発生した内陸活断層型の地震として当時最大規模であり,震源近傍での強震動や顕著な地表断層変位が確認された.この地震に伴い,地盤・構造物・ライフライン等に多様な被害が生じ,社会・経済に大きな影響を与えた.2016年熊本地震の発生から10年を迎える現在でも,被害の原因究明や復旧・対策・復興が継続しており,これらの取り組みは近年頻発する地震災害に対するレジリエンス向上という観点からも極めて重要である.本セッションでは,2016年熊本地震で明らかとなった被害や課題を踏まえ,最新の知見・技術,さらには社会連携を通じて進められた復旧・対策・復興の具体例や防災への取り組み等を紹介する.これらの知見を共有することで,地震レジリエンスの高い社会の実現に向けた議論を深める場としたい.なお,本セッションは日本地震工学会誌第59号特集記事に関連して同会誌編集委員会により企画されたものである.

 

セッション構成:招待講演のみ

OS-06

 

セッション名:2024年能登半島地震による地盤災害からの教訓(Learned from Geotechnical damages Caused by the 2024 Noto Peninsula Earthquake)

 

オーガナイザー:豊田浩史(長岡技術科学大),清田隆(東京大)

 

概要:2024年能登半島地震では、強い地震動と地形・地盤条件の影響を受け、建築物の被害に加えて、多様な形態の地盤災害が広範囲にわたり発生した。これらの被害は、既存の被害想定や設計・評価手法の課題を改めて浮き彫りにするとともに、地盤工学・地震工学分野における知見の深化と体系的整理の必要性を示している。本セッションでは、能登半島地震によって生じた地盤に関連する災害(地すべり、地盤隆起、土構造物被害、液状化など。二次災害を含む)に着目し、被害調査結果に基づくケーススタディや、被害発生メカニズムの解釈、地盤特性との関係分析、さらには数値解析や実験的検討など、関連する研究成果を幅広く公募する。現地調査に基づく実証的研究から、今後の防災・減災対策や設計・評価手法の高度化につながる成果に基づく議論を通じて、能登半島地震の教訓を共有する場となることを期待する。

 

セッション構成:招待講演と一般公募

OS-07

 

セッション名:地震災害のためのデジタルツイン(Digital Twin for Earthquake Disasters)

 

オーガナイザー:本田利器(東京大),大石哲(神戸大),坂井公俊(鉄道総研)

 

概要:デジタルツインの社会実装が急速に進む中、地震工学においても観測・解析・設計・防災運用を統合する基盤として、その活用は重要な課題である。本セッションでは、現実(構造物情報や観測等)と仮想(数値解析等)を連携させる技術体系を俯瞰したい。データ同化・モデル更新、センサ/IoT・計測高度化、物理+データ駆動ハイブリッド、リアルタイムシミュレーション、ハザード・リスク推定、意思決定支援、品質保証・不確実性評価、標準化・データ基盤、実構造物/都市スケール実証など、基礎技術から応用まで広く募る。対象も各種構造物から地域を対象とするものなど広く歓迎する。産官学連携や運用課題も含め、実装可能性と学術的貢献の両面からの議論を期待したい。

 

セッション構成:招待講演と一般公募

OS-08

 

セッション名:地震動モデルの構築と利活用の新展開(New Developments in the Construction and Application of Ground Motion Models)

 

オーガナイザー:森川信之(防災科学技術研究所),糸井達哉(東京大)

 

概要:わが国の強震観測記録は量・質とも世界最大級であり、地震動予測式の構築をはじめとして国内外で多く活用されてきた。しかしながら、地震動予測は大きな不確実さが残り、多数の地震動予測式が提案されているものの、データが少ない領域、特に震源断層ごく近傍や巨大地震などデータの限られた領域では、モデルごとに予測結果が大きく乖離することがある。その一因として、これまでのモデルが異なるデータセットによって構築されてきたことなどが挙げられ、そのため、その原因の体系的な検討が難しい状況にある。本セッションでは、大規模データセットに基づく地震動モデルの構築が、不確実さの低減や予測結果の説明性向上にどの程度寄与するかを議論するとともに、地震動波形シミュレーションも含めたモデル化手法、モデルの活用、今後も蓄積される強震記録を活用してモデルを継続的に更新できる枠組み構築の方向性などについて幅広く議論する。

 

セッション構成:招待講演と一般公募

OS-09

 

セッション名:危機耐性:理論構築,技術開発から実装まで(Anti-Catastrophe: Theory, Development, and Implementation)

 

オーガナイザー:本田利器(東京大),武田篤史(大林組),秋山充良(早稲田大)

 

概要:巨大地震・広域連動・複合災害など、従来の想定を超える事象が現実味を帯びる中、被害を防ぐという発想だけでは社会機能の継続は担保できない。本セッションでは、極端事象を前提に、被害の発生を許容しつつ致命的崩壊や機能喪失を回避し、早期復旧へつなぐ概念としての「危機耐性」を地震工学の設計・解析・調査の枠組みに位置づける。対象は、超過地震動下の崩壊余裕・冗長性評価、被害進展と連鎖破壊、残余耐力・残存機能の推定、復旧性・代替機能の設計、重要施設・ネットワークの機能連関、事前復旧計画や運用を含む性能目標設定、実被害調査に基づくモデル改良、不確実性と意思決定など、基礎から実務応用まで広く公募する。分野横断の共通指標と評価法の確立を議論したい。

 

セッション構成:一般公募のみ

OS-10

セッション名:マルチハザードに対するインフラ・ライフライン施設のレジリエンス(Resilience of infrastructure and lifeline facilities against multi-hazards)

 

オーガナイザー:朱牟田善治(神奈川大),庄司学(筑波大),小野祐輔(鳥取大)

 

概要:2024年能登半島地震をはじめとして近年発生している地震災害は、激甚化する傾向にあり、より社会に深刻な影響を与えている。ライフライン施設を含む社会インフラ施設のレジリエンスを強化する対策には大きく2つのアプローチがある。その一つは、物理的被害を軽減する対策を行うこと、すなわち、設備被害を防ぐという視点から,耐震・耐風設計や補強対策などを行い、設備に発生する物理的被害をできるだけ抑えるハード対策が基本的な考え方となる。もう一方のアプローチが、復旧を早くする対策を行うことで、初動対応・応急復旧等に関わる対応の合理化・迅速化対策である。本企画セッションでは、インフラ・ライフライン施設を主な対象として、地震対策に加え気候変動、老朽化施設など、同施設をとりまく社会情報を考慮したレジリエンス強化に関する最新動向に関する専門家間の情報交換を行うことを目的とする。

 

セッション構成:招待講演と一般公募

OS-11

セッション名:津波シミュレーションと実務設計のギャップを埋める:荷重評価の実装への挑戦(Integrating Tsunami Simulation with Practical Design: Challenges in Implementing Tsunami Load Assessment)

 

オーガナイザー:鴫原良典(防衛大学校),大家隆行(パシフィックコンサルタンツ)

 

概要:津波シミュレーションによる精緻な挙動再現が可能となる一方で,それを実務の「荷重評価」に反映させるための標準的な手法は未だ確立されていない。本セッションでは,「荷重算定の高度化」と「その信頼性評価」を軸とした研究成果を募集する。具体的には,物理現象に基づく波圧・流速評価の精度向上に加え,実務設計に不可欠な不確実性を考慮した確率論的アプローチについても,実装を支える重要な技術として議論の対象とする。また,これら信頼性の高い荷重情報を避難計画等の防災施策へ反映させる方策についても展望する。最新の研究知見を工学的な設計体系へと昇華させるための論点を整理し,産学の視点から実効性の高い荷重評価の実装を目指すものである。

 

セッション構成:招待講演と一般公募

OS-12

セッション名:大規模地震の被害想定を受けて地震工学者は何に取り組むべきか?What Should Earthquake Engineers Address in Light of Scenario-Based Damage Assessments for Large Earthquakes?

 

オーガナイザー:入江さやか(松本大),染井一寛(大崎総合研究所),渡井一樹(竹中工務店)

 

概要:発生が想定されている大規模地震の被害想定は,広域かつ複雑な被害連鎖を扱う総合科学的課題である.近年見直しが進む南海トラフ,首都直下,日本海溝・千島海溝沿いの地震を対象とした想定は重要な知見を提供する一方で,分野間の接続や被害想定の中間メカニズムの理解をさらに深める必要性も示している.本セッションでは,シナリオに基づく被害評価の現状を共有し,地震動から構造物被害,社会機能停止,さらには情報伝達や災害関連死に至る過程を横断的に捉えるために,地震工学者が今後何に取り組むべきか,研究的・実務的内容や,それらを実施する上で必要な連携などについて議論する.なお,本セッションは日本地震工学会誌第58号特集記事に関連して同会誌編集委員会により企画されたものである.

 

セッション構成:招待講演のみ

OS-13

セッション名:地震工学・防災分野における分布型光ファイバー計測技術の展開(Distributed Optical Fiber Sensing in Earthquake Engineering and Seismic Resilience)

 

オーガナイザー:吉見雅行(産業技術総合研究所),鍬田泰子(神戸大)

 

概要:DASをはじめとする分布型光ファイバーセンシング技術は,光ファイバーを活用した高密度・長距離かつ連続的なひずみ計測を可能とするもので,地震観測,地盤・地下構造評価,構造物やインフラの健全度監視,地震・津波防災など,地震工学・防災分野への応用が期待されている。本セッションでは,地震工学・防災関連分野におけるDASおよび光ファイバーセンシング技術を用いた多様な計測・解析・運用事例を広く募り,その有効性や課題,従来手法との関係などの観点から整理する場とする。また,将来の社会実装を見据え,今後解決すべき技術的・運用的課題や,研究・実務の両面から進むべき方向性について分野横断的に議論する。

 

セッション構成:招待講演+一般公募

OS-14

セッション名:デジタル技術を駆使したSIP課題防災の研究成果と将来展望(Achievements and Future Prospects of SIP Disaster Prevention Initiatives Leveraging Digital Technologies)

 

オーガナイザー:楠浩一(東京大),鈴木康嗣(防災科学技術研究所)

 

概要:現在、産学官が連携して社会課題の解決や新産業の創出を目指す第3期「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」が進行中であり、14課題の1つとして「スマート防災ネットワークの構築」がある。本課題では、デジタルツイン、先端ICT、AI等を活用した「災害対応を支える情報収集・把握のさらなる高度化」と「情報分析結果に基づいた個人・自治体・企業・実動機関による災害への対応力の強化」に取り組んでいる。近年では、地震災害に加え、風水害等の発生も考慮したマルチハザード対応の必要性が高まっているが、本課題では、地震・津波、風水害を対象として、災害対応に関わる様々な研究課題の成果を有機的に連携させた災害対応の効率化・高度化を図るとともに、種々のユーザーと連携した研究開発成果の社会実装にも注力している。本セッションでは、本課題のこれまでの研究開発の取組みとその成果を報告し、将来展望や課題等について議論する。

 

セッション構成:招待講演のみ

OS-15

セッション名:多様なデジタルデータを活用した構造物の耐震性能評価に向けた取り組みと展望(Current research and perspectives on seismic performance evaluation of structures based on diverse digital data utilization)

 

オーガナイザー:浅井竜也(東京大),山下拓三(防災科学技術研究所)

 

概要:地震に対するレジリエンスの向上には,都市を構成する個々の構造物の継続的な利用や早期の復旧を実現することが欠かせないが,そのためには,構造物に生じ得る構造的/非構造的被害とそれによる機能の低下のみならず,広域なインフラ等の被害,津波や火災等の複合的な災害などを多岐にわたり考慮する必要がある。一方,昨今は設計モデルや各所のセンシング,実験や数値シミュレーションなど,地震防災を目的にする/しないに関わらず多様かつ詳細なデータが活用されてきており,このようなデータを連携させることで,構造物の様々な被害シナリオの評価とそれに基づく対策が効果的に実施し得ると考えられる。本セッションでは,そのような評価や対策に関する取り組み事例について紹介し,将来的な展望を議論する。

 

セッション構成:招待講演と一般公募

OS-16

セッション名:近年の被害地震の強震動を踏まえた地盤震動研究:成層地盤から不整形地盤まで(Ground motion research based on lessons from recent destructive earthquakes: From horizontally layered structure to irregular groundstructure)

 

オーガナイザー:浅野公之(京都大),高井伸雄(北海道大),津野靖士(東京科学大)

 

概要:国内外における強震観測の充実により、平成28年(2016年)熊本地震や2023年トルコ・シリア地震、令和6年(2024年)能登半島地震をはじめ、最近の内陸被害地震では、震源断層近傍域での長周期パルス波をはじめ、多くの強震記録が得られている。また、堆積盆地の地盤構造や地形の不整形に伴う地震動の空間的な違いについての検討も盛んになっている。そのような地震動の生成や伝播、増幅のプロセスの理解、それらと地震被害との関係など、強震動・地盤震動研究は着実に発展し、その成果が地震防災に役立てられることが期待されている。本セッションでは、成層地盤モデルに基づく研究に加え、地下の二次元・三次元構造や地表の地形など不整形地盤が地震動に及ぼす影響評価を対象に、国内外で観測された強震記録を用いた解析的研究、地震観測、地盤構造調査、数値シミュレーションなど、各種のアプローチによる研究成果を広く募集する。

 

セッション構成:招待講演と一般公募

OS-17

セッション名:発災当時学生であった世代から見た熊本地震と地震工学研究の展開(Perspectives on the Kumamoto Earthquake from Students at the Time of the Disaster and Its Influence on the Development of Earthquake Engineering Research)

 

オーガナイザー:四井早紀(東京大),小島紘太郎(京都工芸繊維大)

 

概要:2016年熊本地震では、28時間のうちに最大震度7の揺れが2回発生し、大規模な横ずれ断層の発生や大振幅の長周期パルス、複数回の強震動など、従来の想定を超える現象が観測された。さらに、直接死のみならず、避難生活の長期化や生活環境の悪化等に起因する多くの関連死が発生し、震災直後の豪雨による土砂災害での被害も報告された。これらを通して、地震学、土木工学、建築工学などの関連分野において、ソフト・ハード両面から従来の課題を見つめ直すとともに、新たな課題を認識する重要な契機となった。この地震は、当時研究に取り組み始めていた大学生・大学院生や若手研究者の考え方や意識、研究テーマにも大きな影響を与えた。本オーガナイズドセッションでは、当時地震工学関連分野で研究に取り組んでいた大学院生、若手研究者およびエンジニアを中心に、この10年間の研究の発展とその広がりを振り返り、そしてこれからの展望について紹介する。

 

セッション構成:招待講演のみ

OS-18

セッション名:巨大地震後の地域防災力を高めるには?-被災自治体と地域建設事業者による応急復旧の実際と課題-(Advancing Local Disaster Preparedness After Mega-Earthquake-Emergency Restoration Challenges for Local Governments and Contractors-)

 

オーガナイザー:仲村成貴(日本大),柿本竜治(熊本大)

 

概要:東日本大震災をはじめとした近年の巨大地震において,一旦基幹インフラが被災すると外部からの支援のアプローチが困難となり,救急救命・応急復旧活動や市民の生活の維持に多大な影響が生じる地域があることも再認識された。切迫する南海トラフ地震では甚大な被害が生じる地域が広大となるため外部からの高密度な支援は困難になるとともに,いわゆる半割れ状態で発生すると後続地震への警戒から外部支援が制限されることも考えられる。そのため,地震で被災し外部から十分な支援を受けられない状況になった地域では、自治体と地元建設事業者が協力しつつ、地域の持てる力を最大限に発揮して応急対応・復旧にあたることが重要である。このセッションでは,2016年熊本地震や2024年能登半島地震により被災した地域の自治体の建設関係部署と地元建設事業者の応急対応活動の実態と課題の調査結果を共有し,今後の施策に活かす教訓について議論を行う。

 

セッション構成:招待講演と一般公募

OS-19

セッション名:『公助』の不足を補う社会連携活動~防災ビジネスの創造と育成を考える~(Social Collaboration to Fill the Reduction of Public Support: Toward the Creation and Promotion of Disaster Risk Reduction Businesses)

 

オーガナイザー:目黒公郎(東京大),村尾修(東北大)

 

概要:「公助」が限界を迎える中、防災を「義務」から「持続可能な経済活動」へと昇華させるパラダイムシフトが求められている。本セッションは学術の枠を飛び出し、民間ビジネスと社会連携が織りなす「防災ビジネス」の可能性を展望する。冒頭、東京大学の目黒公郎教授が登壇し、防災ビジネスを単なる被害軽減の手段に留めず、地方創生や日本全体の富裕化をもたらす「攻めの成長戦略」として論じ、セッションの趣旨を俯瞰する。後半は「フェーズフリー」等の新進気鋭な事業を牽引する実務家たちが登壇し、社会実装の最前線にある多様なビジネス事例を紹介する。狙いは、防災を単なる被害軽減策ではなく、諸課題を一掃し経済成長をもたらす「未来への投資」として再定義することにある。市民、企業、研究者の共創により、日本を真に強く、豊かにアップデートするための具体的なビジョンと戦略を提示する。

 

セッション構成:招待講演のみ

OS-20

セッション名:地震工学の最前線:国際留学生・研究者交流セッション(Earthquake Engineering Frontiers: An International Forum without Borders)

 

オーガナイザー:庄司学(筑波大),吉見雅行(産業技術総合研究所),

Dong-ho HA (Konkuk University),小野祐輔(鳥取大)

 

概要:本セッションはすべて英語で実施します。シンポジウム論文は英語で作成し投稿してください。本セッションでは地震工学における最新の研究成果をグローバルな視点で共有し、国内外の研究者および日本で学ぶ留学生のネットワーク構築を促進することを目的とします。地震被害は国境を越えた共通の課題であり、強靭な社会基盤の構築には多様な背景を持つ専門家同士の対話が欠かせません。本セッションでは、英語による口頭発表と質疑応答を通じて、海外からの研究者と国内の留学生、日本人研究者が対等に議論する場を提供します。主な対象は、日本における最先端の知見を求める海外参加者や、日本で高度な技術を学ぶ若手留学生です。地震や地震動、地盤震動,耐震設計・耐震補強から制振・免震技術、AIを活用した被害予測まで、幅広いテーマについて英語で深く討議することで、国際共同研究の契機創出と、次世代の地震工学を担う人材の国際発信力強化を目指します。

This session will be conducted entirely in English, and symposium papers should be prepared and submitted in English. The aim of this session is to share the latest research findings in earthquake engineering from a global perspective, and to facilitate networking among researchers from around the world as well as international students studying in Japan. Earthquake disasters are a challenge that transcends national borders, and dialogue among earthquake-engineering experts with diverse backgrounds is essential for building resilient social infrastructure. Through oral presentations and Q&A sessions conducted in English, this session provides a platform where overseas researchers, international students, and Japanese researchers can engage in discussion on equal footing. The primary audience includes international participants seeking cutting-edge knowledge from Japan, as well as young international students pursuing advanced technical training in the country. By engaging in in-depth discussions in English on a wide range of topics — from earthquakes, ground motion, and soil vibration to seismic design/seismic strengthening, vibration control and seismic isolation technologies, and AI-based damage prediction — this session aims to create opportunities for international collaborative research and to strengthen the ability of the next generation of earthquake engineers to communicate their work on the global stage.

 

セッション構成:招待講演と一般公募

 

5.発表論文の作成・投稿
 

 


6.論文の発表形態
 

7.シンポジウム終了後の日本地震工学会論文集 
  17JEES特集号への査読付き論文の投稿