講演情報
[1-A3-04]世界多地域産業連関表を利用したデカップリング分析手法の開発とその実証分析
*西藤 和佳1、加河 茂美1 (1. 九州大学)
キーワード:
デカップリング、産業連関分析、世界多地域産業連関表
世界のCO2排出削減は急務であり、経済成長と環境負荷の関係を切り離す「デカップリング」の過程を明らかにすることが重要である。環境クズネッツ曲線仮説によれば、経済成長の初期段階で環境負荷は増大するが、ある程度まで発展するとその傾向は逆転する。この仮説を検証するために数多くの実証分析が行われたが、包括性と詳細性を兼ね備えたものは少ない。本研究は、世界多地域産業連関表を用いて世界各国のCO2 排出量とその経済成長の関係を詳細かつ包括的に分析し、世界経済と環境負荷のデカップリングにむけた政策指針を提案する。