講演情報
[1-A4-02]気候変動および大気汚染に関わる環境正義: 誘発/排出/被害国の関係に基づく不平等性分析
*横井 崚佑1、伊坪 徳宏2、湯 龍龍3、前野 啓太郎1、本下 晶晴1 (1. 産業技術総合研究所、2. 早稲田大学、3. 農業・食品産業技術総合研究機構)
キーワード:
ライフサイクル影響評価、多地域間産業連関分析、不平等性、環境正義、人間健康
サプライチェーンの国際化により、環境負荷物質の「排出国」とその排出の原因となる消費活動を行う「誘発国」の乖離が指摘され、様々な研究が行われてきた。さらに気候変動や大気汚染による健康被害に関しては、その被害を受ける「被害国」と「排出国」についても乖離が生じる。本研究では多地域間産業連関分析により「誘発国」と「排出国」の関係を、環境影響評価により「排出国」と「被害国」の関係を人間健康被害について分析し、国レベルでの人間健康被害の不平等性を明らかにするとともに、被害の軽減や不平等性の緩和に向けて、立場に応じた対策を議論する。