講演情報

[1-D3-01]新型コロナウィルスの流行によるインバウンド需要の減少がもたらした 経済・環境・社会面への直接・間接的影響の構造経路分解

*大賀 雄介1、加河 茂美2 (1. 九州大学院経済学府経済システム専攻、2. 九州大学経済学研究員)

キーワード:

COVID-19、観光業、産業連関分析、構造経路分解

日本のインバウンド観光は、COVID-19パンデミックにおいて大きな影響を受けた。今回露見した観光業の脆弱性は、人の移動に依存する性質上、他の災害に対しても同等のリスクを孕む。観光業の対災害政策の立案時に考慮すべきことは、産業の広範囲に及ぶ影響を経済面、環境面、社会面に分けて定量的に分析し、バランスの取れた有効な政策を導入することである。本研究では、産業連関分析と構造経路分解によって直接・間接的な影響の定量評価を行い、影響を強く受けた産業サプライチェーンを明らかにする。