講演情報

[1-E4-02]日本の建築物の寿命についての検証

*三條 瑚都子1、加用 千裕1、外崎 真理雄2 (1. 東京農工大学大学院、2. 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所)

キーワード:

寿命、住宅、木造建築物、半減期、寿命関数

建物の寿命は、建築物のエネルギー消費量、GHG排出量、炭素貯蔵量などを推定する際に必要となる建物ストックの推定に使用される。 そのため、建物に関する様々な環境影響を推定するだけでなく、建物の未来を予測し、環境対策を考えるためには、国家レベルでの建築物の寿命を把握する必要がある。建物の寿命は、その寿命関数(時間の経過に伴うストックの崩壊過程を表す分布関数)とそのパラメータである半減期(残存率が50%に達したときの経過年数)で表すことができる。本研究では、日本全国の建築物の寿命関数と半減期を明らかにすることを目的として、それぞれの種類の建物を用途や構造によって分類して分析することで寿命の特性を把握することを試みた。発表では、現段階までで得られている結果について述べる。