講演情報
[2-D3-02]原発事故が周辺地域の社会経済に与えた影響
*鍛治屋 智啓1、中石 知晃2 (1. 九州大学経済学部、2. 九州大学経済学研究院)
キーワード:
原子力発電、福島第一原発事故、費用便益分析、ヘドニックアプローチ、DID分析
2011年の福島原発事故は、日本のエネルギー政策についての議論を再燃させた。本研究では、国土交通省の土地総合情報システムから取得した原発周辺地域の土地取引データを使用し、独自に構築したヘドニック価格モデルを通じて、福島原発事故が周辺地域の社会経済に与えた影響について評価する。差分の差分アプローチによる分析の結果、原発事故後、全国の原発から30km以内の土地価格は平均4.3%減少したことが示された。