講演情報

[3-C2-03]COVID-19 拡大前後における家計食料消費に伴う容器包装プラスチック使用量の変化

*吉川 直樹1、中谷 隼2、大津 朱絵3、山口 陽平3、小泉 裕靖4、天野 耕二3 (1. 滋賀県立大学、2. 東京大学、3. 立命館大学、4. 東京都環境科学研究所)

キーワード:

容器包装プラスチック、食料消費、産業連関分析、外食

COVID-19によるパンデミックは、家庭の消費行動に大きな影響をおよぼした。本研究では、家庭の食料消費の変化が食のサプライチェーンにおける容器包装プラスチック使用量に与えた影響を定量評価した。産業連関表をベースとしたプラスチックの物質フローモデルと2018年~2023年における家計消費統計等を用いて推計した結果、次のことが明らかになった。①2020年・2021年において、家庭へ流入する容器包装プラスチックのフローはCOVID-19拡大以前と比べ5%程度増加したが、サプライチェーン全体の使用量は微増にとどまった。②2023年の容器包装プラスチック使用量は2018年と比べてほぼ同水準となったが、飲食店から家庭へのプラスチックのフローは同年より増加した。