講演情報

[3-F1-01]1961年から2021年における日本の食料窒素フットプリントの変遷要因分析

*種田 あずさ1、川島 一真2、仁科 一哉3、花岡 達也3 (1. 農研機構、2. 三菱UFJリサーチ&コンサルティング、3. 国立環境研究所)

キーワード:

窒素フットプリント、経年分析、輸入の影響、窒素利用効率、食料の生産と消費

窒素管理は世界的課題であり、日本では2024年に国家行動計画が策定された。本研究では、日本の食料窒素フットプリント(NF)を国産と輸入に分け、食品別摂取窒素量に仮想窒素係数を乗じた値の合計として解析した。輸入由来NFは1960年代に21%であったが、2000年代には33%に増加した。穀類の仮想窒素係数は、1990年代に1960年代比で国内2.4倍、輸入1.8倍に上昇したが2000年代に1990年代比で約1.1倍に安定した。発表では食品構成の変化も含め各要因の寄与を紹介する。